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眺望 医薬街道

リフィル処方の実施、山積する課題

近藤正觀

2022年1月15日号

 政府は21年12月24日の閣議で22年度予算案を決定した。一般会計の総額は約107兆6000億円(前年度当初予算比0.9%増)で過去最大となった。うち社会保障関係予算は36兆3000億円で、全体の3割超を占めた。  診療報酬は技術料(本体)改定率を0.43%増(国費292億円)とし、日本医師会の面目を保った改定となった。薬価・材料は医療費ベース▲1.37%(▲1570億円)となった。薬価制度改革も大きなものはなく、薬価調査に基づく結果に近かった。しかし、製薬業界によって、23年に予定されている薬価の中間年改定(毎年改定)で何か起こるのではないかと、疑心暗鬼に陥っている。  さて、22年度改定では新たに「リフィル処方箋」制度の導入が決まった。日医は以前からリフィル処方箋の導入には反対の姿勢を貫いてきたが、治療薬剤をもらうだけの通院が半ば公然化している実態が浮き...  政府は21年12月24日の閣議で22年度予算案を決定した。一般会計の総額は約107兆6000億円(前年度当初予算比0.9%増)で過去最大となった。うち社会保障関係予算は36兆3000億円で、全体の3割超を占めた。  診療報酬は技術料(本体)改定率を0.43%増(国費292億円)とし、日本医師会の面目を保った改定となった。薬価・材料は医療費ベース▲1.37%(▲1570億円)となった。薬価制度改革も大きなものはなく、薬価調査に基づく結果に近かった。しかし、製薬業界によって、23年に予定されている薬価の中間年改定(毎年改定)で何か起こるのではないかと、疑心暗鬼に陥っている。  さて、22年度改定では新たに「リフィル処方箋」制度の導入が決まった。日医は以前からリフィル処方箋の導入には反対の姿勢を貫いてきたが、治療薬剤をもらうだけの通院が半ば公然化している実態が浮き彫り

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