医薬経済オンライン

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感染症法改正案「見送り」で露呈した対立

官邸主導の「司令塔」構想を警戒する厚労省

2022年2月1日号

溝が深い官邸と厚労省(左から後藤厚労相、岸田首相)  政府は今通常国会で、感染症法改正案の提出を見送った。厚生労働省が提出を検討していたが、岸田文雄首相が突然、1月9日に見送ることを表明。厚労省に「待った」をかけた。新型コロナウイルスのオミクロン株が猛威を振るうなかで法改正は急務に思えたが、岸田首相はなぜこのような判断を下したのか。背景には首相官邸と厚労省の対立、そして夏に控える参議院選挙を睨んだ動向がある。 抜本改革望む岸田首相  法案提出が見送られた事情について、自民党の厚労関係議員は次のように明かす。 「年末に官邸と厚労省の間で改正案を出す、出さない、でひと悶着があった。厚労省は出そうとしたが、『個別具体的な改正案であり、抜本改革とは言えない』として、官邸がダメ出しした。官邸は岸田首相... 溝が深い官邸と厚労省(左から後藤厚労相、岸田首相)  政府は今通常国会で、感染症法改正案の提出を見送った。厚生労働省が提出を検討していたが、岸田文雄首相が突然、1月9日に見送ることを表明。厚労省に「待った」をかけた。新型コロナウイルスのオミクロン株が猛威を振るうなかで法改正は急務に思えたが、岸田首相はなぜこのような判断を下したのか。背景には首相官邸と厚労省の対立、そして夏に控える参議院選挙を睨んだ動向がある。 抜本改革望む岸田首相  法案提出が見送られた事情について、自民党の厚労関係議員は次のように明かす。 「年末に官邸と厚労省の間で改正案を出す、出さない、でひと悶着があった。厚労省は出そうとしたが、『個別具体的な改正案であり、抜本改革とは言えない』として、官邸がダメ出しした。官邸は岸田首相が自

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