医薬経済オンライン

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コンコルドの「末路」と重なる認知症新薬

エーザイ/バイオジェンの危うき立ち位置

2022年2月1日号

 いまから60年前の1962年、後に「失敗」の代名詞として人口に膾炙することになるある国際プロジェクトがスタートした。古代ローマの女神・コンコルディアに由来する「コンコルド」の名を冠した、超音速旅客機の共同開発事業である。「より速く、より遠くへ」という人類の夢を乗せた民間航空機の開発競争で、米ソ両大国に後れを取った英仏両国が、ゲームチェンジャーとなる期待と予測を込めて強力に推し進めた。  プロダクト自体は、人類が月面に初めて降り立つ4ヵ月前の69年3月に初飛行に成功。ソ連のライバル機を凌駕する安全性や快適性を見せつけたものの、商業的にはローンチする前から大きな壁にぶち当たった。「ジャンボ機」の6倍という燃費の悪さもさることながら、超音速飛行時に地上にもたらすソニックブーム(衝撃波の轟音)を、環境活動家のみならずエアライン側も...  いまから60年前の1962年、後に「失敗」の代名詞として人口に膾炙することになるある国際プロジェクトがスタートした。古代ローマの女神・コンコルディアに由来する「コンコルド」の名を冠した、超音速旅客機の共同開発事業である。「より速く、より遠くへ」という人類の夢を乗せた民間航空機の開発競争で、米ソ両大国に後れを取った英仏両国が、ゲームチェンジャーとなる期待と予測を込めて強力に推し進めた。  プロダクト自体は、人類が月面に初めて降り立つ4ヵ月前の69年3月に初飛行に成功。ソ連のライバル機を凌駕する安全性や快適性を見せつけたものの、商業的にはローンチする前から大きな壁にぶち当たった。「ジャンボ機」の6倍という燃費の悪さもさることながら、超音速飛行時に地上にもたらすソニックブーム(衝撃波の轟音)を、環境活動家のみならずエアライン側も問

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