製薬会社の「選択」とその「背景」
投資家も呆れる上場基準見直しの顛末
2022年2月1日号
東証改革は換骨奪胎
「ちっとも代わり映えがしない」と呆れる投資家もいれば、「6年もの歳月をかけた割にはお粗末というしかない」と吐き捨てる証券マンもいる。東京証券取引所が発表した市場再編だ。
本誌(21年9月1日号)でも紹介したが、東証は現行の一部、二部とマザーズ、ジャスダックの4市場を、グローバル企業が上場する最上位の「プライム」、中堅企業向けの「スタンダード」、新興・成長企業向けの「グロース」の3市場に再編する。新市場がスタートするのは4月4日だが、1月11日に各企業が割り振られる新市場の所属先を発表した。
ところが、その内容たるや、現行の一部市場に上場する2185社の8割を超える1841社が最上位のプライム市場に横滑りするのである。スタンダード市場に陥落するのは旧第二地銀や受託製造会社、地域限定で活躍する販売会社...
東証改革は換骨奪胎
「ちっとも代わり映えがしない」と呆れる投資家もいれば、「6年もの歳月をかけた割にはお粗末というしかない」と吐き捨てる証券マンもいる。東京証券取引所が発表した市場再編だ。
本誌(21年9月1日号)でも紹介したが、東証は現行の一部、二部とマザーズ、ジャスダックの4市場を、グローバル企業が上場する最上位の「プライム」、中堅企業向けの「スタンダード」、新興・成長企業向けの「グロース」の3市場に再編する。新市場がスタートするのは4月4日だが、1月11日に各企業が割り振られる新市場の所属先を発表した。
ところが、その内容たるや、現行の一部市場に上場する2185社の8割を超える1841社が最上位のプライム市場に横滑りするのである。スタンダード市場に陥落するのは旧第二地銀や受託製造会社、地域限定で活躍する販売会社くら
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