「怠惰な風土」を刷新できるか帝人新社長
マテリアルもヘルスケアも「道半ば」
2022年2月15日号
最主力の痛風、高尿酸血症治療薬「フェブリク」への後発品参入が秒読み段階に入るなか、帝人ファーマなどを傘下に抱える帝人は8年ぶりの社長交代を決めた。4月1日付で内川哲茂取締役常務執行役員(写真)が社長執行役員CEOに昇格し、鈴木純社長CEOは代表権のない取締役会長に就く。人造絹糸(レーヨン)の大学ベンチャーを祖業とする同社で、いわゆる“繊維畑”の出身者がトップに就くのはほぼ14年ぶり。逆に“医薬畑”を歩んだ人物が経営の舵を握る構図は、大八木成男元社長→鈴木社長の2代で途切れる。
それにしてもこのトップ交代。哲茂を「あきもと」と呼ぶ面妖さもさることながら、一番の不思議はこの重要な局面で、あえてクスリの世界に染まっていない役員をトップに据えた決断であろう。
帝人は超ワンマンで鳴らした大屋晋三社長(在任56〜80年)が外車販...
最主力の痛風、高尿酸血症治療薬「フェブリク」への後発品参入が秒読み段階に入るなか、帝人ファーマなどを傘下に抱える帝人は8年ぶりの社長交代を決めた。4月1日付で内川哲茂取締役常務執行役員(写真)が社長執行役員CEOに昇格し、鈴木純社長CEOは代表権のない取締役会長に就く。人造絹糸(レーヨン)の大学ベンチャーを祖業とする同社で、いわゆる“繊維畑”の出身者がトップに就くのはほぼ14年ぶり。逆に“医薬畑”を歩んだ人物が経営の舵を握る構図は、大八木成男元社長→鈴木社長の2代で途切れる。
それにしてもこのトップ交代。哲茂を「あきもと」と呼ぶ面妖さもさることながら、一番の不思議はこの重要な局面で、あえてクスリの世界に染まっていない役員をトップに据えた決断であろう。
帝人は超ワンマンで鳴らした大屋晋三社長(在任56〜80年)が外車販売か
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