医薬経済オンライン

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コロナがもたらす新たな流行病「孤独」

肥満を上回るリスクに「つける薬」は存在するか

神戸市議会議員・元国会議員政策担当秘書 岡田裕二

2022年2月15日号

「いまや現代社会は『孤独伝染病』(loneliness epidemic)に直面している」  米ブリガムヤング大学のジュリアン・ホルトランスタッド教授(精神科医)が、警鐘を鳴らしたのは、17年に開催された米国精神医学会の年次総会だった。孤独と社会的孤立の蔓延が、慢性疾患の主役である「肥満」よりも大きな脅威になり得ると警告し、その影響は今後ますます大きくなるのだという。   彼がまとめた2つの調査報告書によれば、人は社会的つながりが弱まると、早期死亡リスクが倍増し、社会的孤立、孤独感、ひとり暮らしの3要素すべてが、肥満と同等もしくはそれ以上に、死亡リスクを高める要因になるという。 「他人との社会的つながりは、人間の基本的な欲求であり、生存に対する決定的な要因となり得る」「孤独は肥満より危険であり、不可逆的な結果を招き得る」と... 「いまや現代社会は『孤独伝染病』(loneliness epidemic)に直面している」  米ブリガムヤング大学のジュリアン・ホルトランスタッド教授(精神科医)が、警鐘を鳴らしたのは、17年に開催された米国精神医学会の年次総会だった。孤独と社会的孤立の蔓延が、慢性疾患の主役である「肥満」よりも大きな脅威になり得ると警告し、その影響は今後ますます大きくなるのだという。   彼がまとめた2つの調査報告書によれば、人は社会的つながりが弱まると、早期死亡リスクが倍増し、社会的孤立、孤独感、ひとり暮らしの3要素すべてが、肥満と同等もしくはそれ以上に、死亡リスクを高める要因になるという。 「他人との社会的つながりは、人間の基本的な欲求であり、生存に対する決定的な要因となり得る」「孤独は肥満より危険であり、不可逆的な結果を招き得る」との結

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