慢性腎臓病「克服」へ緩やかに前進
「iPSベンチャー」リジェネフロが製薬大手と共同研究
2022年2月15日号
活気がややなかった医療用医薬品市場で、慢性腎臓病(CKD)を適応とするSGLT2阻害剤が登場、医療現場も大歓迎した。常に新薬や新技術が求められる慢性腎臓病治療の領域で、新たな挑戦が始まった。
2月6日、京都のバイオベンチャーであるリジェネフロが、京都大学iPS細胞研究所とアストラゼネカとともに、ヒト人工多能性幹細胞(ヒトiPS細胞)由来の腎前駆細胞(腎臓に分化するもとになる細胞)から腎組織の作製法を開発し、その発生生物学及び生理的な機能を解析することを目的とする共同研究契約を締結した。
リジェネフロとCiRAは、前臨床モデルにおける最適な腎移植に向け、新しい腎前駆細胞と腎組織の作製をめざす。アストラゼネカは研究資金の大半を支援するとともに、新たに作製された腎前駆細胞と腎組織のトランスクリプトミクス(細胞内のmRNAの量を分析すること...
活気がややなかった医療用医薬品市場で、慢性腎臓病(CKD)を適応とするSGLT2阻害剤が登場、医療現場も大歓迎した。常に新薬や新技術が求められる慢性腎臓病治療の領域で、新たな挑戦が始まった。
2月6日、京都のバイオベンチャーであるリジェネフロが、京都大学iPS細胞研究所とアストラゼネカとともに、ヒト人工多能性幹細胞(ヒトiPS細胞)由来の腎前駆細胞(腎臓に分化するもとになる細胞)から腎組織の作製法を開発し、その発生生物学及び生理的な機能を解析することを目的とする共同研究契約を締結した。
リジェネフロとCiRAは、前臨床モデルにおける最適な腎移植に向け、新しい腎前駆細胞と腎組織の作製をめざす。アストラゼネカは研究資金の大半を支援するとともに、新たに作製された腎前駆細胞と腎組織のトランスクリプトミクス(細胞内のmRNAの量を分析することで、
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