技術革新と製薬企業の明日
次世代CAR-T細胞の動向
第136回 活性化インテグリンβ7に注目
宮田総研代表取締役 宮田満
2022年2月15日号
新年は新しいキメラ抗原受容体T細胞(CAR-T細胞)の実用化とともに始まった。
1月20日、厚生労働省はブリストル・マイヤーズスクイブのCAR-T細胞「アベクマ」(イデカブタジェン ビクルユーセル)の製造販売認可を与えた。日本で4番目のCAR-T細胞の商品化となる。しかし、アベクマをよく見ると、先行する3つのCAR-T細胞とは、標的とする抗原と適応対象の疾患が大きく異なる。まさに次世代CAR-T細胞と呼ぶべき技術突破なのだ。
治験成功確率がトップ
先行した3製品「キムリア」(ノバルティスファーマ)に続き、「イエスカルタ」(第一三共)、「ブレヤンジ」(BMS)の売上げを合計すると、世界市場で1000億円の売上げにまで成長したCAR-T細胞。しかも、最近のリアルワールド・データによる研究では、CAR-T細胞はB細胞性白血病の奏効率を増加し、OS(全生存期...
新年は新しいキメラ抗原受容体T細胞(CAR-T細胞)の実用化とともに始まった。
1月20日、厚生労働省はブリストル・マイヤーズスクイブのCAR-T細胞「アベクマ」(イデカブタジェン ビクルユーセル)の製造販売認可を与えた。日本で4番目のCAR-T細胞の商品化となる。しかし、アベクマをよく見ると、先行する3つのCAR-T細胞とは、標的とする抗原と適応対象の疾患が大きく異なる。まさに次世代CAR-T細胞と呼ぶべき技術突破なのだ。
治験成功確率がトップ
先行した3製品「キムリア」(ノバルティスファーマ)に続き、「イエスカルタ」(第一三共)、「ブレヤンジ」(BMS)の売上げを合計すると、世界市場で1000億円の売上げにまで成長したCAR-T細胞。しかも、最近のリアルワールド・データによる研究では、CAR-T細胞はB細胞性白血病の奏効率を増加し、OS(全生存期間)
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