眺望 医薬街道
絵に描いた餅か 「電子処方箋」
近藤正觀
2022年2月15日号
厚生労働省は1月27日の社会保障審議会・医療保険部会に、23年1月からの運用を目論む「電子処方箋システム」の運用費について、被保険者の1人あたり1ヵ月の負担額が0.61円になるとの見通しを示した。運用や保守費用には合計年間9.1億円が見込まれているが、医療機関(薬局を含む)は院内システムの改修に費用がかかるとして、当面は費用負担を免除し、患者負担に理解を求めた。
電子処方箋システムは支払基金が運用する「電子処方箋管理サービス」(管理サービス)に医療機関が入力する処方データを登録・電子化し、患者が薬局で薬剤を受け取る仕組みである。具体的には、①医療機関が電子処方箋を作成、②医療機関が電子処方箋が管理されている管理サービスにアクセスコードと確認番号の発行を要求し、作成した電子処方箋を送信し登録、③医療機関がアクセスコードと確認番号を患者に交付、...
厚生労働省は1月27日の社会保障審議会・医療保険部会に、23年1月からの運用を目論む「電子処方箋システム」の運用費について、被保険者の1人あたり1ヵ月の負担額が0.61円になるとの見通しを示した。運用や保守費用には合計年間9.1億円が見込まれているが、医療機関(薬局を含む)は院内システムの改修に費用がかかるとして、当面は費用負担を免除し、患者負担に理解を求めた。
電子処方箋システムは支払基金が運用する「電子処方箋管理サービス」(管理サービス)に医療機関が入力する処方データを登録・電子化し、患者が薬局で薬剤を受け取る仕組みである。具体的には、①医療機関が電子処方箋を作成、②医療機関が電子処方箋が管理されている管理サービスにアクセスコードと確認番号の発行を要求し、作成した電子処方箋を送信し登録、③医療機関がアクセスコードと確認番号を患者に交付、④患
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