医薬経済オンライン

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「朗報」より「不安」不妊治療の保険適用

菅短命政権の置き土産で混乱避けられず

2022年3月1日号

 医師も製薬企業も、婦人科領域の関係者にとっては晴天の霹靂だったに違いない。 「不妊治療への保険適用を実現する」  安倍晋三首相(当時)の退陣に伴う、20年9月の自民党総裁選での立会演説会。それまで官房長官として存在感を放ってきた菅義偉氏が立候補し、自らの看板政策として「不妊治療の保険適用」をぶち上げた。  順当に首相の座に納まった後の行動も「一度決めたことは必ずやり通す」でおなじみの菅氏らしい。就任翌日には田村憲久厚生労働相を呼びつけ、スピード感を持って実現するようクギを刺していた。  かくして突然上から降って湧いた不妊治療の保険適用に、厚労省も業界関係者も手探りで奔走することとなった。  もっとも不妊治療の保険適用は、かねて省内で検討されてきた事項ではあった。だが、大し...  医師も製薬企業も、婦人科領域の関係者にとっては晴天の霹靂だったに違いない。 「不妊治療への保険適用を実現する」  安倍晋三首相(当時)の退陣に伴う、20年9月の自民党総裁選での立会演説会。それまで官房長官として存在感を放ってきた菅義偉氏が立候補し、自らの看板政策として「不妊治療の保険適用」をぶち上げた。  順当に首相の座に納まった後の行動も「一度決めたことは必ずやり通す」でおなじみの菅氏らしい。就任翌日には田村憲久厚生労働相を呼びつけ、スピード感を持って実現するようクギを刺していた。  かくして突然上から降って湧いた不妊治療の保険適用に、厚労省も業界関係者も手探りで奔走することとなった。  もっとも不妊治療の保険適用は、かねて省内で検討されてきた事項ではあった。だが、大して

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