医薬経済オンライン

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底なしに暗き「門出」迎える住友ファーマ

残る開発パイプラインも薄氷を履む思い

2022年3月1日号

 旧大日本製薬と旧住友製薬の合併で05年10月に誕生した大日本住友製薬。周知のとおり、来る4月1日を期して「住友ファーマ」に生まれ変わる。ちょうど125年前の1897年に大阪製薬として誕生し、マルピーの通称で知られた道修町の名門の名は、生き残りを賭けたはずの再編劇から16年半で消滅する。 「OBを含む一部には抵抗の声もあった」。業界筋のひとりは明かすが、住友サイドに軽く一蹴されたらしい。何しろ、合併を大日本側でリードした宮武健次郎元社長が08年に退いて以降、社長ポストは親会社である住友化学出身者が独占し、当初は両社から5人ずつの構成であった取締役も、大日本出身者は短期間で排除された。足元では同社出身の取締役はゼロ。たとえ抗議しても、黙殺されておしまいとなる。 「合併後、売上高は倍になり、海外売上高比率も高まった。合併当時と...  旧大日本製薬と旧住友製薬の合併で05年10月に誕生した大日本住友製薬。周知のとおり、来る4月1日を期して「住友ファーマ」に生まれ変わる。ちょうど125年前の1897年に大阪製薬として誕生し、マルピーの通称で知られた道修町の名門の名は、生き残りを賭けたはずの再編劇から16年半で消滅する。 「OBを含む一部には抵抗の声もあった」。業界筋のひとりは明かすが、住友サイドに軽く一蹴されたらしい。何しろ、合併を大日本側でリードした宮武健次郎元社長が08年に退いて以降、社長ポストは親会社である住友化学出身者が独占し、当初は両社から5人ずつの構成であった取締役も、大日本出身者は短期間で排除された。足元では同社出身の取締役はゼロ。たとえ抗議しても、黙殺されておしまいとなる。 「合併後、売上高は倍になり、海外売上高比率も高まった。合併当時とは

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