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ひらけごま

標的タンパク質「分解」が 創薬にもたらすインパクト

ベンチャー創業者に聞く

メディカルライター・本島玲子

2022年3月1日号

 日本が今後、新規医薬品開発で存在感を発揮するには、国としての戦略も必要だ。科学技術振興機構の研究開発戦略センターは、17年末から文献調査や約50人の有識者との意見交換などを通じ、国を挙げて早急に支援すべき次世代医薬・基盤技術を絞り込んだ。21年の俯瞰報告書でも、直近2〜3年の大きな技術・研究の変化・進展から注目すべき15項目を挙げた。  両者で取り上げられているテーマのひとつが、「標的タンパク質分解誘導(TPD)」である。TPDは、生体内に備わっているタンパク質分解機構を利用して細胞内のタンパク質を特異的に分解する技術で、「プロテインノックダウン」とも呼ばれる。細胞内のタンパク質分解を約7:3の割合で担うユビキチン—プロテアソーム系(UPS)やオートファジー—リソソーム系を活用した誘導剤や創薬プラットフォームの開発が進んでいる。  22年...  日本が今後、新規医薬品開発で存在感を発揮するには、国としての戦略も必要だ。科学技術振興機構の研究開発戦略センターは、17年末から文献調査や約50人の有識者との意見交換などを通じ、国を挙げて早急に支援すべき次世代医薬・基盤技術を絞り込んだ。21年の俯瞰報告書でも、直近2〜3年の大きな技術・研究の変化・進展から注目すべき15項目を挙げた。  両者で取り上げられているテーマのひとつが、「標的タンパク質分解誘導(TPD)」である。TPDは、生体内に備わっているタンパク質分解機構を利用して細胞内のタンパク質を特異的に分解する技術で、「プロテインノックダウン」とも呼ばれる。細胞内のタンパク質分解を約7:3の割合で担うユビキチン—プロテアソーム系(UPS)やオートファジー—リソソーム系を活用した誘導剤や創薬プラットフォームの開発が進んでいる。  22年1月

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