看護学者から見た個別化医療とグローバリズム
個別化医療におけるUXを引き出すDX
第55回 「曖昧」な考えや行動は方向性を見失う
大阪大学大学院医学系研究科/公益財団法人浅香山病院 山川みやえ
2022年3月1日号
前回2月1日号の本連載を目にした一部の人たちから「ナイフのような鋭さがありますね」と言われた。柔和でニコニコしているのがいいとも限らない。私はその人の生き方やプライドのような大事なことを考えるうえで、ふわっとした心地のいい言葉で、何となく議論を煙に巻くようなことはしたくない。それが関わる者の責任だとも言える。
前回は患者の安全を楯にして、当事者に理不尽なことが薄っぺらい疑問の中で当たり前のごとく行われていることを身体拘束の例を引き合いにして書いた。「あきらめるの早くない?」と蚊帳の外だからかわかる。人の意見を聞けば、自分たちが必死になり過ぎて、視野がものすごく狭くなって、結局何をしたいのかわからない状態に陥っていることに気付くと思う。
ここのところ、頑張っていると思われる医療者が殺される事件が続いた。「と思われ...
前回2月1日号の本連載を目にした一部の人たちから「ナイフのような鋭さがありますね」と言われた。柔和でニコニコしているのがいいとも限らない。私はその人の生き方やプライドのような大事なことを考えるうえで、ふわっとした心地のいい言葉で、何となく議論を煙に巻くようなことはしたくない。それが関わる者の責任だとも言える。
前回は患者の安全を楯にして、当事者に理不尽なことが薄っぺらい疑問の中で当たり前のごとく行われていることを身体拘束の例を引き合いにして書いた。「あきらめるの早くない?」と蚊帳の外だからかわかる。人の意見を聞けば、自分たちが必死になり過ぎて、視野がものすごく狭くなって、結局何をしたいのかわからない状態に陥っていることに気付くと思う。
ここのところ、頑張っていると思われる医療者が殺される事件が続いた。「と思われる」
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