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眺望 医薬街道

薬剤師の地位向上は自ら掴むものだ

近藤正觀

2022年3月1日号

 厚生労働省は2月14日、「薬局薬剤師の業務及び薬局の機能に関するワーキンググループ(WG)」の初会合を開催した。テーマとして、①対人業務の充実、②薬剤師、薬局のDX(デジタル技術の向上)、③医療安全を前提とした対物業務の効率化、④地域における薬剤師サービスの提供——を挙げ、これら論点を整理し、7月に報告書をまとめることをめざしている。  政府が医薬分業を掲げて以来、表面上の分業率は約80%になったが、そのほとんどは「門前分業」であり、大中の病院の門前に調剤薬局チェーンが林立する異様な景色の分業が展開されている。調剤薬局はひたすら医師の処方箋に基づく薬剤の調剤にのみ没頭してきた。さながら「調剤屋」である。  処方箋に関する疑義照会は少ない。少々古いが、日本薬剤師会の15年度「全国薬局疑義照会実態調査」によると処方箋枚数に対する疑義照...  厚生労働省は2月14日、「薬局薬剤師の業務及び薬局の機能に関するワーキンググループ(WG)」の初会合を開催した。テーマとして、①対人業務の充実、②薬剤師、薬局のDX(デジタル技術の向上)、③医療安全を前提とした対物業務の効率化、④地域における薬剤師サービスの提供——を挙げ、これら論点を整理し、7月に報告書をまとめることをめざしている。  政府が医薬分業を掲げて以来、表面上の分業率は約80%になったが、そのほとんどは「門前分業」であり、大中の病院の門前に調剤薬局チェーンが林立する異様な景色の分業が展開されている。調剤薬局はひたすら医師の処方箋に基づく薬剤の調剤にのみ没頭してきた。さながら「調剤屋」である。  処方箋に関する疑義照会は少ない。少々古いが、日本薬剤師会の15年度「全国薬局疑義照会実態調査」によると処方箋枚数に対する疑義照会の

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