NOTEBOOK-こぼれ話
背に腹はかえられぬ「AG」
2022年3月1日号
先発品、後発品に限らず「不安定」供給問題は沈静化の兆しすら見えないなか、2月15日、後発品が承認された。目立つのはオーソライズド・ジェネリック(AG)だ。先発品メーカーが自社製品の防衛のために、グループ会社などを使いAGを出してきた。一方、防衛方法が「露骨過ぎる」「せこい」との批判もあって、次の新薬がある、経営陣のプライドが高い企業はAG投入を見送ってきた。 だが、「不安定」供給時代に突入して、様相は一変した。後発品が出ているからと生産量を減らした先発品メーカーに注文が殺到し、対応できないと「MRが医師に怒られる」(AG承認企業営業幹部)という事態が続発した。ならば先発品を増産しようとしても、今度は医療現場から「診療報酬や調剤報酬で加算されない」とクレームが。で「現場ニーズに応えるため」とAGビジネスに乗り出したそうである。 一方、こんな声もある。「...
先発品、後発品に限らず「不安定」供給問題は沈静化の兆しすら見えないなか、2月15日、後発品が承認された。目立つのはオーソライズド・ジェネリック(AG)だ。先発品メーカーが自社製品の防衛のために、グループ会社などを使いAGを出してきた。一方、防衛方法が「露骨過ぎる」「せこい」との批判もあって、次の新薬がある、経営陣のプライドが高い企業はAG投入を見送ってきた。 だが、「不安定」供給時代に突入して、様相は一変した。後発品が出ているからと生産量を減らした先発品メーカーに注文が殺到し、対応できないと「MRが医師に怒られる」(AG承認企業営業幹部)という事態が続発した。ならば先発品を増産しようとしても、今度は医療現場から「診療報酬や調剤報酬で加算されない」とクレームが。で「現場ニーズに応えるため」とAGビジネスに乗り出したそうである。 一方、こんな声もある。「後
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