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2022年3月15日号

がん治療最前線、新規ADCの開発に注目  がん治療薬の研究は目覚ましいスピードで進歩を遂げている。有望なデータが報告されている抗体薬物複合体(ADC)は、がん治療に画期的変化をもたらすと期待されている。  英アストラゼネカと第一三共は、現在開発している「トラスツズマブ デルクステカン」の治験結果を発表した。同薬はさまざまな種類のがんに発現するチロシンキナーゼ受容体のHER2を標的としている。HER2陽性乳がんの治療薬として米国で承認済みで、現在HER2低発現の乳がんに対する第Ⅲ相が進んでいる。今回発表したデータから、同薬が転移性HER2低発現乳がん患者の生存期間を延長し、病勢進行を遅らせたことがわかった。  治験はアジア、欧州、北米で実施され、およそ540人の切除不能、過去に1ラインもしくは2ラインの化学療法を受けた経験があるHER2低... がん治療最前線、新規ADCの開発に注目  がん治療薬の研究は目覚ましいスピードで進歩を遂げている。有望なデータが報告されている抗体薬物複合体(ADC)は、がん治療に画期的変化をもたらすと期待されている。  英アストラゼネカと第一三共は、現在開発している「トラスツズマブ デルクステカン」の治験結果を発表した。同薬はさまざまな種類のがんに発現するチロシンキナーゼ受容体のHER2を標的としている。HER2陽性乳がんの治療薬として米国で承認済みで、現在HER2低発現の乳がんに対する第Ⅲ相が進んでいる。今回発表したデータから、同薬が転移性HER2低発現乳がん患者の生存期間を延長し、病勢進行を遅らせたことがわかった。  治験はアジア、欧州、北米で実施され、およそ540人の切除不能、過去に1ラインもしくは2ラインの化学療法を受けた経験があるHER2低発現

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