医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

NOTEBOOK-こぼれ話

日大事件の担当検事と医薬品卸

2022年3月15日号

 アルフレッサ、メディセオ、スズケン、東邦薬品の4社は俗に「広域卸」と呼ばれるだけあってか、東京地検特捜部から丹念に調べ上げられた「卸談合事件」の余波が、広範囲に及んでいる。 甘い汁を吸った業者などから、日本大学元理事長に「謝礼」と称した多額の現金が収められた日大事件。2月の元理事長の初公判では、「ある卸」が、「裏金」を生むために日大側が提案した不透明な医薬品取引スキームを了承した、重要人物として登場した。「特捜部は卸談合事件の捜査で得た情報をひとつの端緒に、日大に切り込んだ」(捜査対象の卸関係者)と囁かれていたが、その見方を裏付けるような展開となっている。 日大元理事長の裁判でさらに驚いたのは、検察側が証明したい事実を述べる「冒頭陳述」を任された公判担当検事の声を耳にした瞬間だ。何と卸談合事件の3社の裁判で早口で冒頭陳述し、被告人を厳しく...  アルフレッサ、メディセオ、スズケン、東邦薬品の4社は俗に「広域卸」と呼ばれるだけあってか、東京地検特捜部から丹念に調べ上げられた「卸談合事件」の余波が、広範囲に及んでいる。 甘い汁を吸った業者などから、日本大学元理事長に「謝礼」と称した多額の現金が収められた日大事件。2月の元理事長の初公判では、「ある卸」が、「裏金」を生むために日大側が提案した不透明な医薬品取引スキームを了承した、重要人物として登場した。「特捜部は卸談合事件の捜査で得た情報をひとつの端緒に、日大に切り込んだ」(捜査対象の卸関係者)と囁かれていたが、その見方を裏付けるような展開となっている。 日大元理事長の裁判でさらに驚いたのは、検察側が証明したい事実を述べる「冒頭陳述」を任された公判担当検事の声を耳にした瞬間だ。何と卸談合事件の3社の裁判で早口で冒頭陳述し、被告人を厳しく追

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence