読む医療ー医者が書いた本の斜め読みー
人々の生活を見ることから
第190回
大西一幸
2022年4月1日号
農村医療から世界を診る 良いケアのために
色平哲郎
あけび書房
2022年1月刊
40年以上も前の話だ。医療・医薬業界専門紙の若手記者だった私は、医薬品流通の取材担当に回されて東日本の医薬品卸を訪ね回っていた。新人時代から7年近く厚生省(当時)を中心に、行政や国会を取材現場にしていたので、企業、それも地方に根を張る医薬品卸の取材には戸惑うことが多かった。とにかく顔を売れという先輩記者のアドバイスを受け、地域卸のトップの人たちと会いまくる、巡礼のような旅が続いていた。
医療用医薬品の流通地図は現在とはまるで違う。当時の卸はメーカー系列ごとに地域ブロックで4〜5社あるのが通常だった。都会地では大手メーカーが直営する卸もあった。アポイント日時の主導権は卸にある。大概が夕方の設定で、これは飲みに行きましょうというサイ...
農村医療から世界を診る 良いケアのために
色平哲郎
あけび書房
2022年1月刊
40年以上も前の話だ。医療・医薬業界専門紙の若手記者だった私は、医薬品流通の取材担当に回されて東日本の医薬品卸を訪ね回っていた。新人時代から7年近く厚生省(当時)を中心に、行政や国会を取材現場にしていたので、企業、それも地方に根を張る医薬品卸の取材には戸惑うことが多かった。とにかく顔を売れという先輩記者のアドバイスを受け、地域卸のトップの人たちと会いまくる、巡礼のような旅が続いていた。
医療用医薬品の流通地図は現在とはまるで違う。当時の卸はメーカー系列ごとに地域ブロックで4〜5社あるのが通常だった。都会地では大手メーカーが直営する卸もあった。アポイント日時の主導権は卸にある。大概が夕方の設定で、これは飲みに行きましょうというサイン
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