医薬経済オンライン

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八方塞がり「日医工」の先細い進路

拡大路線から縮小路線の覚悟は社長にあるのか

2022年4月1日号

富山の「名士」の面影はない  昨年末、業界最大手のサワイグループホールディングス(HD)が電撃的に発表した小林化工が持つ工場のみの買収。この〝奇策〟に業界内では衝撃が走ると同時に、自ずと視線はある会社に向かった。「小林化工は決着した。では、日医工はどうするのか」(大手製薬関係者)。自らが引き起こした不正問題が解消するメドはいぜん立たず、再建への道筋も一向に見えてこない。工場売却で息をつなぐ可能性が業界内で囁かれ始めている。  東芝あるいはエアバッグを手がけていたタカタのように不正を起こし、哀れな末路を辿った企業は業界・業種を問わず枚挙にいとまがない。大がかりな粉飾決算が社会的問題にもなった東芝は、タコが自らの足を食べるように有望な事業を続々と売却し、かつての総合電機の面影はもはやない。いまだに経営は迷走を続け、こ... 富山の「名士」の面影はない  昨年末、業界最大手のサワイグループホールディングス(HD)が電撃的に発表した小林化工が持つ工場のみの買収。この〝奇策〟に業界内では衝撃が走ると同時に、自ずと視線はある会社に向かった。「小林化工は決着した。では、日医工はどうするのか」(大手製薬関係者)。自らが引き起こした不正問題が解消するメドはいぜん立たず、再建への道筋も一向に見えてこない。工場売却で息をつなぐ可能性が業界内で囁かれ始めている。  東芝あるいはエアバッグを手がけていたタカタのように不正を起こし、哀れな末路を辿った企業は業界・業種を問わず枚挙にいとまがない。大がかりな粉飾決算が社会的問題にもなった東芝は、タコが自らの足を食べるように有望な事業を続々と売却し、かつての総合電機の面影はもはやない。いまだに経営は迷走を続け、ここ数

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