医薬経済オンライン

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お寒い病院の「サイバー攻撃」対策

脅威は感じても「カネ」「ヒト」がない

2022年4月1日号

 医療機関へのサイバー攻撃が深刻の度合いを増している。21年10月、徳島県つるぎ町の町立半田病院が、データを暗号化されて、感染前のデータに復元する代わりに身代金を要求するコンピューターウイルス「ランサムウエア」に、サーバーが感染したことは医療機関を震え上がらせた。  半田病院は支払いを拒否したものの、新患の受け入れを停止、再診患者は紙のカルテで凌いだ。22年1月にカルテを管理するサーバーが復旧し、通常診療に戻ったものの、「都心部で救急医療を担う大病院や新型コロナウイルス感染症対策の基幹病院だったら、目も当てられない」(都内400床病院事務局長)という。  こうしたサイバー脅威に対してほとんどの医療機関は危機感をもっており、サイバー対策を講じることの必要性を理解している。一方、内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)や厚生労働...  医療機関へのサイバー攻撃が深刻の度合いを増している。21年10月、徳島県つるぎ町の町立半田病院が、データを暗号化されて、感染前のデータに復元する代わりに身代金を要求するコンピューターウイルス「ランサムウエア」に、サーバーが感染したことは医療機関を震え上がらせた。  半田病院は支払いを拒否したものの、新患の受け入れを停止、再診患者は紙のカルテで凌いだ。22年1月にカルテを管理するサーバーが復旧し、通常診療に戻ったものの、「都心部で救急医療を担う大病院や新型コロナウイルス感染症対策の基幹病院だったら、目も当てられない」(都内400床病院事務局長)という。  こうしたサイバー脅威に対してほとんどの医療機関は危機感をもっており、サイバー対策を講じることの必要性を理解している。一方、内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)や厚生労働省は

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