上昌広の日本医療の診立て
新型コロナ禍の製薬マネーに変化
第19回 奨学寄附金と講師謝金・原稿執筆料の増減と傾向
医療ガバナンス研究所理事長
2022年4月1日号
製薬マネーのあり方について、社会の関心が高まっている。医療ガバナンス研究所は、16年度からワセダクロニクル(現Tansa)と共同で、「製薬マネーデータベース」を作成し、公開してきた。最近、20年度のデータが出揃った。新型コロナウイルスの流行で、製薬マネーはどう変化しただろう。本稿でご紹介しよう。
20年度のB項目(奨学寄附金、学会等寄附金、一般寄附金など)の総額は275億9602万円で、前年度の322億8449万円から15%減少していた。C項目(講師謝金、原稿執筆料など)も同様だ。20年度は、193億5618万円で、前年度の270億3661万円から28%減少していた。B項目と比べ、C項目の減少幅が大きかったのは、新型コロナ流行により、対面での講演会などが中止されたためだろう。
私は都内のナビタスクリニック新宿と、埼玉県の行田総合病院で内科外来を...
製薬マネーのあり方について、社会の関心が高まっている。医療ガバナンス研究所は、16年度からワセダクロニクル(現Tansa)と共同で、「製薬マネーデータベース」を作成し、公開してきた。最近、20年度のデータが出揃った。新型コロナウイルスの流行で、製薬マネーはどう変化しただろう。本稿でご紹介しよう。
20年度のB項目(奨学寄附金、学会等寄附金、一般寄附金など)の総額は275億9602万円で、前年度の322億8449万円から15%減少していた。C項目(講師謝金、原稿執筆料など)も同様だ。20年度は、193億5618万円で、前年度の270億3661万円から28%減少していた。B項目と比べ、C項目の減少幅が大きかったのは、新型コロナ流行により、対面での講演会などが中止されたためだろう。
私は都内のナビタスクリニック新宿と、埼玉県の行田総合病院で内科外来を担当
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