医薬経済オンライン

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医療を変える「訪問薬剤師」その意義

残薬1000億円! 現場のリアルと問題点

第8回

尾久田 佳明

2022年4月1日号

 現在日本における医療費は年間約44兆円にのぼり、その金額は年々増加してきている。そして、この医療費のうち薬局調剤医療費が占める割合は17.7%であり、金額にすると約7兆円。決して少ないとは言えない金額になっている。(グラフ参照)  我われ薬剤師は近年、この調剤医療費の増加をいかに食い止めるかがミッションとして与えられており、ジェネリック医薬品の推奨や内服薬減薬などさまざまな取り組みを行っている。  そのなかで歯止めの切り札として最も期待されているものに残薬がある。残薬とは、患者が飲み忘れや入退院を繰り返すなどの何らかの理由で手持ちの薬が余ってきてしまった薬のことを指す。実はこの残薬、年間で1000億円以上あるとの試算が出ており、高齢者だけを見ても半分近くの475億円があるとされている。さらに「薬局の機能に係る実態調...  現在日本における医療費は年間約44兆円にのぼり、その金額は年々増加してきている。そして、この医療費のうち薬局調剤医療費が占める割合は17.7%であり、金額にすると約7兆円。決して少ないとは言えない金額になっている。(グラフ参照)  我われ薬剤師は近年、この調剤医療費の増加をいかに食い止めるかがミッションとして与えられており、ジェネリック医薬品の推奨や内服薬減薬などさまざまな取り組みを行っている。  そのなかで歯止めの切り札として最も期待されているものに残薬がある。残薬とは、患者が飲み忘れや入退院を繰り返すなどの何らかの理由で手持ちの薬が余ってきてしまった薬のことを指す。実はこの残薬、年間で1000億円以上あるとの試算が出ており、高齢者だけを見ても半分近くの475億円があるとされている。さらに「薬局の機能に係る実態調査

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