NOTEBOOK-こぼれ話
エーザイ・内藤社長が質問攻めに苛立ち
2022年4月1日号
エーザイは3月15日、収益期待が大幅に後退したアルツハイマー病(AD)薬「アデュヘルム」に関して、バイオジェンとの提携契約を変更したと重大ニュースを発表した。高額の同薬は、臨床効果に懐疑的な見方も多く、昨年6月の承認後、公的保険の適用範囲も制限された。このため、昨年7〜12月の米国売上高は3.5億円程度にとどまる散々な状況だ。 契約変更は、別途開発を進めるAD薬「レカネマブ」に経営資源を集中させる判断で、大型薬候補と豪語していたアデュヘルムが誤算だったことを意味する。発表翌日の3月16日、エーザイは記者やアナリスト向けにオンライン懇談会を開いたが、内藤晴夫社長は質疑応答でアナリストの質問を遮るなど、不機嫌となった。 内藤氏は「治療効果予測アルゴリズム」に関して質問攻めを受けて「質問が技術論過ぎるよ」と珍しく気色ばんだ。同アルゴリズムは、アデュヘルムより...
エーザイは3月15日、収益期待が大幅に後退したアルツハイマー病(AD)薬「アデュヘルム」に関して、バイオジェンとの提携契約を変更したと重大ニュースを発表した。高額の同薬は、臨床効果に懐疑的な見方も多く、昨年6月の承認後、公的保険の適用範囲も制限された。このため、昨年7〜12月の米国売上高は3.5億円程度にとどまる散々な状況だ。 契約変更は、別途開発を進めるAD薬「レカネマブ」に経営資源を集中させる判断で、大型薬候補と豪語していたアデュヘルムが誤算だったことを意味する。発表翌日の3月16日、エーザイは記者やアナリスト向けにオンライン懇談会を開いたが、内藤晴夫社長は質疑応答でアナリストの質問を遮るなど、不機嫌となった。 内藤氏は「治療効果予測アルゴリズム」に関して質問攻めを受けて「質問が技術論過ぎるよ」と珍しく気色ばんだ。同アルゴリズムは、アデュヘルムよりも
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