技術革新と製薬企業の明日
認知症新薬「新章の行方」は
第138回 レカネマブへの期待値高まる
宮田総研代表取締役 宮田満
2022年4月15日号
エーザイの内藤晴夫CEOは、この結果を間違いなく読んでいた。
それは4月7日、米国の公的医療保険を管轄するCMS(メディケア&メディケイド・サービスセンター)が、「アデュヘルム」(アデュカヌマブ)の息の根を止める決定を下したことである。CMSは保険償還を市販後治験に参加した患者に限定するという厳しい条件を付けた。これによってアデュヘルムのブロックバスターの夢はあえなく潰えた。
アデュヘルムに苦戦するバイオジェン
3月16日、記者とアナリストを集めた恒例のインフォメーション・ミーティングで、内藤CEOは「(アルツハイマー型認知症治療薬の新薬実用化の)第2章が始まった」と述べ、治験中の抗可溶性Aβ(アミロイドβ)抗体「レカネマブ」に全精力を注ぎこむことを宣言した。米バイオジェンと提携して、米国で条件付き承認とはいえ商品...
エーザイの内藤晴夫CEOは、この結果を間違いなく読んでいた。
それは4月7日、米国の公的医療保険を管轄するCMS(メディケア&メディケイド・サービスセンター)が、「アデュヘルム」(アデュカヌマブ)の息の根を止める決定を下したことである。CMSは保険償還を市販後治験に参加した患者に限定するという厳しい条件を付けた。これによってアデュヘルムのブロックバスターの夢はあえなく潰えた。
アデュヘルムに苦戦するバイオジェン
3月16日、記者とアナリストを集めた恒例のインフォメーション・ミーティングで、内藤CEOは「(アルツハイマー型認知症治療薬の新薬実用化の)第2章が始まった」と述べ、治験中の抗可溶性Aβ(アミロイドβ)抗体「レカネマブ」に全精力を注ぎこむことを宣言した。米バイオジェンと提携して、米国で条件付き承認とはいえ商品化に
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