医薬経済オンライン

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林檎の南限、蜜柑の北限―石岡市に見る地域医療問題―

地域の医療課題は地域で解決の「気概」

第7回

フリーライター・早川幸子

2022年4月15日号

——10年後を見据えた石岡地域の医療のあり方を考えるために、専門家による検討組織を設置し、1年間を目途に、地域医療の中核となる新しい病院の立ち上げを含めた医療計画を策定する—— 議論の場の中心となった石岡市役所  18年度に行われた「石岡地域市民医療懇談会」での協議を受けて、茨城県の石岡市、かすみがうら市、小美玉市は、19年度中に、3市合同で「石岡地域医療計画」の策定に乗り出すことになった。大幅に不足している医師を地域に呼び込むためには、受け皿となる中核病院の整備が必要であるといった意見が出され、医療の提供体制に踏み込んだ対応が必要だと判断されたからだ。だが、実は、市町村で医療計画をつくるということは、そうあることではない。  16年に東京都の稲城市が医療計画を策定し、その後、国立市、武蔵野市、岡山県の高梁市、新潟... ——10年後を見据えた石岡地域の医療のあり方を考えるために、専門家による検討組織を設置し、1年間を目途に、地域医療の中核となる新しい病院の立ち上げを含めた医療計画を策定する—— 議論の場の中心となった石岡市役所  18年度に行われた「石岡地域市民医療懇談会」での協議を受けて、茨城県の石岡市、かすみがうら市、小美玉市は、19年度中に、3市合同で「石岡地域医療計画」の策定に乗り出すことになった。大幅に不足している医師を地域に呼び込むためには、受け皿となる中核病院の整備が必要であるといった意見が出され、医療の提供体制に踏み込んだ対応が必要だと判断されたからだ。だが、実は、市町村で医療計画をつくるということは、そうあることではない。  16年に東京都の稲城市が医療計画を策定し、その後、国立市、武蔵野市、岡山県の高梁市、新潟県

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