医薬経済オンライン

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鳥集徹の口に苦い話〜媚びないジャーナリストの劇薬処方箋〜

人権侵害の「ワクハラ」が まかり通る医療・介護業界

第157回

鳥集徹

2022年5月1日号

 筆者が発起人のひとりを務める「コロナ前の暮らしを取り戻そう市民の会」では、過度な感染対策や新型コロナウイルスワクチン接種推進の是非を問うシンポジウムを断続的に開催してきた。この4月も10日に埼玉県、16日に福岡県で行ったばかりだ。埼玉は900人、福岡は400人近くの聴衆が集まり、いずれも盛会に終わった。  その際に、聴衆の方からよく相談されるのが「ワクチンハラスメント(ワクハラ)」とも言える接種強要の問題だ。  例えば、ある女性がこんな悩みを打ち明けてくれた。助産師学校に通う娘が、学校からワクチン接種をしないと実習を受けさせないと言われ、留年するか辞めるか悩んでいるという。  また、ある地方の介護施設に勤めている女性も、会社から接種を求められ、それを拒んだところ辞めるよう圧力をかけられたという。その女性は、地元の...  筆者が発起人のひとりを務める「コロナ前の暮らしを取り戻そう市民の会」では、過度な感染対策や新型コロナウイルスワクチン接種推進の是非を問うシンポジウムを断続的に開催してきた。この4月も10日に埼玉県、16日に福岡県で行ったばかりだ。埼玉は900人、福岡は400人近くの聴衆が集まり、いずれも盛会に終わった。  その際に、聴衆の方からよく相談されるのが「ワクチンハラスメント(ワクハラ)」とも言える接種強要の問題だ。  例えば、ある女性がこんな悩みを打ち明けてくれた。助産師学校に通う娘が、学校からワクチン接種をしないと実習を受けさせないと言われ、留年するか辞めるか悩んでいるという。  また、ある地方の介護施設に勤めている女性も、会社から接種を求められ、それを拒んだところ辞めるよう圧力をかけられたという。その女性は、地元の労働

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