業界展望
国内最強メーカー、株価は最弱組に甘んじる
第11回 中外製薬
クレディ・スイス証券株式会社株式調査部ディレクター 酒井文義
2022年5月1日号
02年10月に中外製薬は世界有数の製薬企業であるスイスのエフ・ホフマン・ラ・ロシュとの戦略的提携契約に基づき日本ロシュと合併、ロシュは中外製薬の株式の過半数50.1%を取得し、中外製薬はロシュ・グループの一員となった。21年12月末時点のロシュの持ち株比率は61.16%となっている。
提携時の取り決めであったロシュの株式保有の上限を07年9月30日まで50.1%、12年9月30日まで59.9%、その後は双方の協議により見直し、ロシュは中外製薬の上場維持に協力するという当初の合意は順守されている。最近はロシュによる100%子会社化という思惑で株価が動くことはほとんどなくなった。
足元の中外製薬の株価だが、堅調な業績予想にもかかわらず低位に放置されている。さすがに株価4000円割れでPER20倍以下という歴史的割安水準からは抜け出したが、依然として上値は重いと...
02年10月に中外製薬は世界有数の製薬企業であるスイスのエフ・ホフマン・ラ・ロシュとの戦略的提携契約に基づき日本ロシュと合併、ロシュは中外製薬の株式の過半数50.1%を取得し、中外製薬はロシュ・グループの一員となった。21年12月末時点のロシュの持ち株比率は61.16%となっている。
提携時の取り決めであったロシュの株式保有の上限を07年9月30日まで50.1%、12年9月30日まで59.9%、その後は双方の協議により見直し、ロシュは中外製薬の上場維持に協力するという当初の合意は順守されている。最近はロシュによる100%子会社化という思惑で株価が動くことはほとんどなくなった。
足元の中外製薬の株価だが、堅調な業績予想にもかかわらず低位に放置されている。さすがに株価4000円割れでPER20倍以下という歴史的割安水準からは抜け出したが、依然として上値は重いとい
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