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隘路に嵌まり込んだ薬科大学と薬学部

生き残りへ薬剤師国試合格率「上昇」の裏技も繰り出す

2022年5月1日号

 第107回薬剤師国家試験の結果が3月24日に発表された。国公私立大学全体では1万4124人が受験し、合格者は9607人、合格率は68.02%だった。新卒に限れば、8665人が受験し合格者は7386人で、合格率は85.24%である。  主に薬剤師を輩出する私立薬科大学、薬学部の結果は、国立大学の合格率91.55%、公立3大学の90.32%に比べ、やや低い84.72%だったが、その成績は例年とほぼ同様だ。例えば、合格率90%を超える薬科大学は国際医療福祉大学の97.81%を筆頭に17校だが、これは一昨年の18校、昨年の17校と同程度だ。さらに80%台には21校が並び、一昨年、昨年の19校より若干増えたものの、代わりに60%未満は倍の4校に増えているのである。  だが、入学以降の状態を各大学別に追ってみると(表)、また別の姿が浮かび上がる。とくに6年前の16年度入学者数のうち何人が薬剤師にな...  第107回薬剤師国家試験の結果が3月24日に発表された。国公私立大学全体では1万4124人が受験し、合格者は9607人、合格率は68.02%だった。新卒に限れば、8665人が受験し合格者は7386人で、合格率は85.24%である。  主に薬剤師を輩出する私立薬科大学、薬学部の結果は、国立大学の合格率91.55%、公立3大学の90.32%に比べ、やや低い84.72%だったが、その成績は例年とほぼ同様だ。例えば、合格率90%を超える薬科大学は国際医療福祉大学の97.81%を筆頭に17校だが、これは一昨年の18校、昨年の17校と同程度だ。さらに80%台には21校が並び、一昨年、昨年の19校より若干増えたものの、代わりに60%未満は倍の4校に増えているのである。  だが、入学以降の状態を各大学別に追ってみると(表)、また別の姿が浮かび上がる。とくに6年前の16年度入学者数のうち何人が薬剤師になれた

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