医薬経済オンライン

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ワクチンと治療薬「計2.5兆円」の価値

湯水のごとく使った新型コロナ対策予備費

2022年5月1日号

 4月25日時点で新型コロナウイルスワクチンの3回目接種を済ませたのは約6400万人。新規陽性者数は日本全体で漸減しているものの、鹿児島県は4月24日に過去最多の陽性者数を更新し、新型コロナ禍が終わったという実感はない。ただ、政治家が口を揃えて言う医療提供体制の「逼迫度合い」は薄れているのは確かだ。  そんな状況下で後藤茂之厚生労働相が4月22日の閣議後会見で、新型コロナ感染症治療薬の実用化に向け、新規経口薬を開発中の塩野義製薬と、「イベルメクチン」の応用をめざす興和に対し、合わせて最大115億円の追加支援を行うと発表した。内訳は、塩野義に最大約62億円、興和に約53億円だ。ただし、現時点で「有用と納得できるほどのデータがない」(厚労省関係者)ないなかで追加支援に踏み切り、費用は21年度予算の予備費を用いる。厚労省はすでに、開発支援に関する21年度の...  4月25日時点で新型コロナウイルスワクチンの3回目接種を済ませたのは約6400万人。新規陽性者数は日本全体で漸減しているものの、鹿児島県は4月24日に過去最多の陽性者数を更新し、新型コロナ禍が終わったという実感はない。ただ、政治家が口を揃えて言う医療提供体制の「逼迫度合い」は薄れているのは確かだ。  そんな状況下で後藤茂之厚生労働相が4月22日の閣議後会見で、新型コロナ感染症治療薬の実用化に向け、新規経口薬を開発中の塩野義製薬と、「イベルメクチン」の応用をめざす興和に対し、合わせて最大115億円の追加支援を行うと発表した。内訳は、塩野義に最大約62億円、興和に約53億円だ。ただし、現時点で「有用と納得できるほどのデータがない」(厚労省関係者)ないなかで追加支援に踏み切り、費用は21年度予算の予備費を用いる。厚労省はすでに、開発支援に関する21年度の第2

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