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検証 医薬品と[特許]

後発品と特許

第4回

元大阪大学大学院 経済学研究科講師 西口博之

2022年5月1日号

 医薬品は、一般用医薬品と医療用医薬品とに分けられ、前者は薬局やドラッグストアの店頭で販売され、患者が直接購買(OTC= Over The Counter)できるが、後者は医師の処方により患者が使用できる医薬品である。その後者には新薬(先発品)と後発品とがあり、その関係は文字どおり新薬がその特許権の存続期限(20〜25年間)の有効期限内のもので、後発品は新薬と同じ成分で製造されるが期限切れ後に発売されるため、後発品とか後発医薬品又はジェネリック医薬品(generic drug=GE薬)と呼ばれる。  これは欧米では商品名でなく有効成分が一般名(general name)で処方されるのでgeneric drugと呼ばれ、それに倣って日本でもジェネリック医薬品と呼んでいる。一方で、1970年代以降、後発品という概念が定まり始めた頃から、「安かろう悪かろう」という批判に加え、ゾロゾロ続出する薬とい...  医薬品は、一般用医薬品と医療用医薬品とに分けられ、前者は薬局やドラッグストアの店頭で販売され、患者が直接購買(OTC= Over The Counter)できるが、後者は医師の処方により患者が使用できる医薬品である。その後者には新薬(先発品)と後発品とがあり、その関係は文字どおり新薬がその特許権の存続期限(20〜25年間)の有効期限内のもので、後発品は新薬と同じ成分で製造されるが期限切れ後に発売されるため、後発品とか後発医薬品又はジェネリック医薬品(generic drug=GE薬)と呼ばれる。  これは欧米では商品名でなく有効成分が一般名(general name)で処方されるのでgeneric drugと呼ばれ、それに倣って日本でもジェネリック医薬品と呼んでいる。一方で、1970年代以降、後発品という概念が定まり始めた頃から、「安かろう悪かろう」という批判に加え、ゾロゾロ続出する薬という

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