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眺望 医薬街道

かかりつけ医の 「制度化」を提言

近藤正觀

2022年5月1日号

 財務省の財政制度等審議会・財政制度分科会は4月13日、医療提供体制の整備に関して、「かかりつけ医」の制度化を提言した。新型コロナウイルス感染症の3年に及ぶ蔓延は、医療提供体制の見直しを迫り、必要なときに必要な医療が受けられる、国民皆保険「神話」を瓦解させた。  医療提供体制の機能分化が進まず、情報の共有も皆無だった第6波まで、保健所機能は麻痺し、PCR検査、自宅待機療養、隔離施設療養、入院施設療養など、医師・医療の連携による治療分担が上手に機能しなかった。発熱外来を標榜する医療機関が受診を拒否する例も散見された。医師には応召義務があるのだが、最近は病状の深刻な救急患者で専門的な医療提供が不可能と判断すれば、対象外となるようだが、それは新型コロナ感染症疑いの患者も該当するのか疑問である。いずれにしても、患者の受け入れ先が見つからない状...  財務省の財政制度等審議会・財政制度分科会は4月13日、医療提供体制の整備に関して、「かかりつけ医」の制度化を提言した。新型コロナウイルス感染症の3年に及ぶ蔓延は、医療提供体制の見直しを迫り、必要なときに必要な医療が受けられる、国民皆保険「神話」を瓦解させた。  医療提供体制の機能分化が進まず、情報の共有も皆無だった第6波まで、保健所機能は麻痺し、PCR検査、自宅待機療養、隔離施設療養、入院施設療養など、医師・医療の連携による治療分担が上手に機能しなかった。発熱外来を標榜する医療機関が受診を拒否する例も散見された。医師には応召義務があるのだが、最近は病状の深刻な救急患者で専門的な医療提供が不可能と判断すれば、対象外となるようだが、それは新型コロナ感染症疑いの患者も該当するのか疑問である。いずれにしても、患者の受け入れ先が見つからない状態

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