医薬経済オンライン

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NOTEBOOK-こぼれ話

2番手に甘んじる武田薬品の“新しい優先順位”

2022年5月1日号

「国内ナンバーワンへの強いこだわり」を持ち続けてきた武田薬品。かつて社内で「日本一高い山は誰でもわかるが、2番目を知っている人は少ない。1位と2位の差は歴然」と語られてきたが、現在のジャパンファーマビジネスユニット(JPBU)では、国内医療用医薬品売上高トップへのこだわりは存在しないようだ。 金融業界から10年に武田に転身し、21年4月にJPBUプレジントに昇格した古田未来乃氏は4月19日に記者会見。がん、希少疾患、消化器、神経精神疾患といった重点領域の製品の比率を、現在の5割から25年には9割に引き上げると宣言した。降圧剤「アジルバ」(822億円)など非重点領域との決別を意味する。 一方、国内トップを長年堅持してきた武田だが、IQVIAの「販促会社レベル」の21年ランキングでは、中外製薬に1位の座を奪われている。こうした状況も踏まえ、今後の武田の立ち位置を問われた古田... 「国内ナンバーワンへの強いこだわり」を持ち続けてきた武田薬品。かつて社内で「日本一高い山は誰でもわかるが、2番目を知っている人は少ない。1位と2位の差は歴然」と語られてきたが、現在のジャパンファーマビジネスユニット(JPBU)では、国内医療用医薬品売上高トップへのこだわりは存在しないようだ。 金融業界から10年に武田に転身し、21年4月にJPBUプレジントに昇格した古田未来乃氏は4月19日に記者会見。がん、希少疾患、消化器、神経精神疾患といった重点領域の製品の比率を、現在の5割から25年には9割に引き上げると宣言した。降圧剤「アジルバ」(822億円)など非重点領域との決別を意味する。 一方、国内トップを長年堅持してきた武田だが、IQVIAの「販促会社レベル」の21年ランキングでは、中外製薬に1位の座を奪われている。こうした状況も踏まえ、今後の武田の立ち位置を問われた古田氏は

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