医薬経済オンライン

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後継も定まらない「タケダ」の存在意義

ウェバー社長は8年、シャイアー買収から3年

2022年5月15日号

クスリを生み出す会社であるはず  武田薬品が経営のグローバル化との美名のもと、クリストフ・ウェバー社長を筆頭とする外国人幹部らの“進駐”を許してから8年の歳月が流れようとしている。この間、シャイアーの買収によって見かけ上の巨大化は進み、研究開発パイプライン上の化合物リストも数だけは増えた。本社に集うボードメンバー「タケダ・エグゼクティブチーム」(TET)の顔触れは陵谷遷貿の観を呈している。  ところが中身を精査すると、創薬力にしても経営力にしても、とても「世界一流」とは呼べない悲しい現実が見えてくる。武田からタケダへの経営改革は、依然として道半ばなのだ。しかも最近は、「日本初のメガファーマ」をめざすという改革の志すら鈍り、経営上の数々の反省点を韜晦の術を駆使しながら忘却の淵底へと追いやろうという傾向が、多くの幹部に目... クスリを生み出す会社であるはず  武田薬品が経営のグローバル化との美名のもと、クリストフ・ウェバー社長を筆頭とする外国人幹部らの“進駐”を許してから8年の歳月が流れようとしている。この間、シャイアーの買収によって見かけ上の巨大化は進み、研究開発パイプライン上の化合物リストも数だけは増えた。本社に集うボードメンバー「タケダ・エグゼクティブチーム」(TET)の顔触れは陵谷遷貿の観を呈している。  ところが中身を精査すると、創薬力にしても経営力にしても、とても「世界一流」とは呼べない悲しい現実が見えてくる。武田からタケダへの経営改革は、依然として道半ばなのだ。しかも最近は、「日本初のメガファーマ」をめざすという改革の志すら鈍り、経営上の数々の反省点を韜晦の術を駆使しながら忘却の淵底へと追いやろうという傾向が、多くの幹部に目立つ

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