医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

NOTEBOOK-こぼれ話

「MCHC」に同化する田辺三菱、次に失うものは何か

2022年5月15日号

 田辺三菱製薬では、「ワンチーム・ワンカンパニー」を掲げる親会社の三菱ケミカルホールディングス(MCHC)グループへの「同化」が進んでいる。 MCHCは外国人トップのもと、事業会社ごとに経営するのではなく、グループ一体運営の新体制に4月から移行。田辺三菱は「ファーマビジネスグループ」に位置付けられ、かつて“道修町御三家”と呼ばれた「田辺」の看板すら失いかねない勢いである。 他の子会社とともに「社長」や「執行役員」ポストを廃止されたことは象徴的で、人事や総務、広報なども厳密に言うとMCHCに帰属するかたちとなり、意思決定権を召し上げられている。 独自基準で判断していた人事や組織変更の情報の開示についても、MCHC方針に順応。例えば人事発表は、役員や本部長などの階層にとどめ、部長や支店長クラスは廃止となった。田辺三菱子会社の吉富薬品では4月、社長交代が行われた...  田辺三菱製薬では、「ワンチーム・ワンカンパニー」を掲げる親会社の三菱ケミカルホールディングス(MCHC)グループへの「同化」が進んでいる。 MCHCは外国人トップのもと、事業会社ごとに経営するのではなく、グループ一体運営の新体制に4月から移行。田辺三菱は「ファーマビジネスグループ」に位置付けられ、かつて“道修町御三家”と呼ばれた「田辺」の看板すら失いかねない勢いである。 他の子会社とともに「社長」や「執行役員」ポストを廃止されたことは象徴的で、人事や総務、広報なども厳密に言うとMCHCに帰属するかたちとなり、意思決定権を召し上げられている。 独自基準で判断していた人事や組織変更の情報の開示についても、MCHC方針に順応。例えば人事発表は、役員や本部長などの階層にとどめ、部長や支店長クラスは廃止となった。田辺三菱子会社の吉富薬品では4月、社長交代が行われたもの

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence