鳥集徹の口に苦い話〜媚びないジャーナリストの劇薬処方箋〜
大人の保身のために 学校でマスク着用を強いるな
第159回
鳥集徹
2022年6月1日号
前回に続いてマスクの話をしたい。5月20日夕方、後藤茂之厚生労働相が記者会見を開き、「屋外では、周囲と2メートル以上の距離が確保できなくても、会話をほとんど行わない場合は、マスクの着用は必要ない」という見解を示した。具体的な例として、徒歩での通勤、一緒にいるのが家族、公園での散歩、ランニング、自転車での移動といったシチュエーションが挙げられている。
1年以上前から、ツイッターなどで「せめて屋外はマスクを外そう」と呼びかけてきた筆者からすると、「当然のことをようやく政府が言い出した」というのが正直な感想だ。前回の当欄でも書いたが、マスク着用が感染予防になるエビデンスは乏しい。それどころか、口呼吸になり口内環境が悪くなる、暑くなると熱中症のリスクが増す、子どものコミュニケーションの発達に悪影響が出る恐れがあるなど、マスクにはデメリ...
前回に続いてマスクの話をしたい。5月20日夕方、後藤茂之厚生労働相が記者会見を開き、「屋外では、周囲と2メートル以上の距離が確保できなくても、会話をほとんど行わない場合は、マスクの着用は必要ない」という見解を示した。具体的な例として、徒歩での通勤、一緒にいるのが家族、公園での散歩、ランニング、自転車での移動といったシチュエーションが挙げられている。
1年以上前から、ツイッターなどで「せめて屋外はマスクを外そう」と呼びかけてきた筆者からすると、「当然のことをようやく政府が言い出した」というのが正直な感想だ。前回の当欄でも書いたが、マスク着用が感染予防になるエビデンスは乏しい。それどころか、口呼吸になり口内環境が悪くなる、暑くなると熱中症のリスクが増す、子どものコミュニケーションの発達に悪影響が出る恐れがあるなど、マスクにはデメリット
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