読む医療ー医者が書いた本の斜め読みー
魂は側頭葉に宿っている
第194回
大西一幸
2022年6月1日号
死の医学
駒ヶ嶺朋子
インターナショナル新書
2022年2月刊
医師や医療現場に従事する人々が書いた本を読み続けていると、ひとつの特徴に気付かされる。このコラム読書子の偏向的読書だと言われるとそれまでだが、どうも医療現場から何かを発信したい、わかってくださいという本を手に取るときは、「死」について逃げない、あるいは「死」そのものを語りたい人が著者であることが多い。その人たちの多くは、一緒に働いている人々、多くの医療現場で働き、それも献身的に働いているにもかかわらず、彼らが「わかっていないのではないか」と疑問を示すか、批判的か、同感するが黙っている人々になり代わって自分が発信していると言っているか、のいずれかの範疇に入っている印象がある。
「死」は医療現場では語られていない、と多数の物書き医療人は考えている。...
死の医学
駒ヶ嶺朋子
インターナショナル新書
2022年2月刊
医師や医療現場に従事する人々が書いた本を読み続けていると、ひとつの特徴に気付かされる。このコラム読書子の偏向的読書だと言われるとそれまでだが、どうも医療現場から何かを発信したい、わかってくださいという本を手に取るときは、「死」について逃げない、あるいは「死」そのものを語りたい人が著者であることが多い。その人たちの多くは、一緒に働いている人々、多くの医療現場で働き、それも献身的に働いているにもかかわらず、彼らが「わかっていないのではないか」と疑問を示すか、批判的か、同感するが黙っている人々になり代わって自分が発信していると言っているか、のいずれかの範疇に入っている印象がある。
「死」は医療現場では語られていない、と多数の物書き医療人は考えている。今
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