遺伝子変異の確認−合理的な治療も不経済

Pharmacoeconomics ━療法の価値━

遺伝子変異の確認−合理的な治療も不経済

第101回　肺がん分子標的療法の遺伝子検査（❶②）

2022年6月1日号

▽腫瘍形成ドライバーの遺伝子変異を確認して叩く。合理的なプレシジョン・メディシンである ▽分子標的療法は肺がん生存率の改善に寄与してきたが、改善は限定的、如何せん費用がかかる ▽人気の薬剤経済学的テーマは一転、遺伝子プロファイリングは費用効果的という見方を退けた【出典】Olivia M. Dong, et al., Cost-effectiveness of tumor genomic profiling to guide first-line targeted therapy selection in patients with metastatic lung adenocarcinoma, Value in Health 2022年4月　進行した非小細胞肺がん（NSCLC）患者の遺伝子プロファイルを確認して、腫瘍形成を駆り立てる変異・転位・融合を専用の薬剤で狙い撃つ。「検査→分子標的療法なし」から確実に生存を延ばすが、所要費用に照らすと価値は怪しい。経済的に推奨できる症例は獲得QALY（質調整生存年）あたり... ▽腫瘍形成ドライバーの遺伝子変異を確認して叩く。合理的なプレシジョン・メディシンである ▽分子標的療法は肺がん生存率の改善に寄与してきたが、改善は限定的、如何せん費用がかかる ▽人気の薬剤経済学的テーマは一転、遺伝子プロファイリングは費用効果的という見方を退けた【出典】Olivia M. Dong, et al., Cost-effectiveness of tumor genomic profiling to guide first-line targeted therapy selection in patients with metastatic lung adenocarcinoma, Value in Health 2022年4月　進行した非小細胞肺がん（NSCLC）患者の遺伝子プロファイルを確認して、腫瘍形成を駆り立てる変異・転位・融合を専用の薬剤で狙い撃つ。「検査→分子標的療法なし」から確実に生存を延ばすが、所要費用に照らすと価値は怪しい。経済的に推奨できる症例は獲得QALY（質調整生存年）あたり費

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