ADR先達企業から見る日医工「血の流し方」
周囲は匙投げるが社長の「気力」はなぜか充実
2022年6月1日号
経営危機に瀕していた日医工は5月13日、私的整理の一種である「事業再生ADR」を申請、26日には債権者会議の初会合を開いた。その夕方、日医工は、融資を受けている全金融機関から債権回収の一時停止で合意を得たと発表。さらにメーンバンクである三井住友銀行から当面の資金繰りのための融資を受けることも承認を得たとした。これにより、事業再生計画策定がいよいよ本格化していくことになる。一見すると平穏無事に終わったような初会合だが、まだ序盤戦。債権放棄を迫られることになる金融機関との〝死闘〟が幕を開けたに過ぎない。
存続には身軽になるしかない
日医工がADR申請を余儀なくされたのは、言うまでもなく同社主力の富山第一工場(富山県滑川市)で大掛かりな製造・品質不正問題が発覚したからだ。これを受け、昨年3月に富山県は約1ヵ月間の業務停止命令を下し...
経営危機に瀕していた日医工は5月13日、私的整理の一種である「事業再生ADR」を申請、26日には債権者会議の初会合を開いた。その夕方、日医工は、融資を受けている全金融機関から債権回収の一時停止で合意を得たと発表。さらにメーンバンクである三井住友銀行から当面の資金繰りのための融資を受けることも承認を得たとした。これにより、事業再生計画策定がいよいよ本格化していくことになる。一見すると平穏無事に終わったような初会合だが、まだ序盤戦。債権放棄を迫られることになる金融機関との〝死闘〟が幕を開けたに過ぎない。
存続には身軽になるしかない
日医工がADR申請を余儀なくされたのは、言うまでもなく同社主力の富山第一工場(富山県滑川市)で大掛かりな製造・品質不正問題が発覚したからだ。これを受け、昨年3月に富山県は約1ヵ月間の業務停止命令を下した
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