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業界展望

グロースでもなくバリューでもない株価に悩む

第12回 大塚ホールディングス

クレディ・スイス証券株式会社株式調査部ディレクター 酒井文義

2022年6月1日号

 世間一般には大塚ブランドといえば、ポカリスエットやカロリーメイト、ボンカレーが親しまれている。医薬品業界における大塚ブランドは、持続性抗精神病薬「エビリファイメンテナ」を筆頭に、抗精神病薬「レキサルティ」、V2-受容体拮抗剤「サムスカ/ジンアーク」、抗がん剤「ロンサーフ」のグローバル4製品が知られている。  大塚ホールディングスは08年7月に株式公開に向けてホールディングス体制へ移行し、10年12月に上場を果たした。公開価格は2100円、初値は2170円であった。ホールディングス傘下には大塚製薬、大塚化学、大塚食品、大鵬薬品工業、大塚製薬工場、などの子会社が連なる。21年度は売上収益1兆4983億円、営業利益1545億円、事業利益1571億円、当期利益1255億円である。  業界最大手の武田薬品の同年度のコア売上収益3兆4205億円、コア営業利益9552億円、...  世間一般には大塚ブランドといえば、ポカリスエットやカロリーメイト、ボンカレーが親しまれている。医薬品業界における大塚ブランドは、持続性抗精神病薬「エビリファイメンテナ」を筆頭に、抗精神病薬「レキサルティ」、V2-受容体拮抗剤「サムスカ/ジンアーク」、抗がん剤「ロンサーフ」のグローバル4製品が知られている。  大塚ホールディングスは08年7月に株式公開に向けてホールディングス体制へ移行し、10年12月に上場を果たした。公開価格は2100円、初値は2170円であった。ホールディングス傘下には大塚製薬、大塚化学、大塚食品、大鵬薬品工業、大塚製薬工場、などの子会社が連なる。21年度は売上収益1兆4983億円、営業利益1545億円、事業利益1571億円、当期利益1255億円である。  業界最大手の武田薬品の同年度のコア売上収益3兆4205億円、コア営業利益9552億円、営

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