医薬経済オンライン

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医療を変える「訪問薬剤師」その意義

ジェネリックは誰のため?

第10回

尾久田 佳明

2022年6月1日号

「ジェネリック医薬品」という言葉をCMで聞くようになって久しい。いまでは誰もが一度は耳にしたことがある言葉になっているだろう。ジェネリックは、新薬(先発品)の特許が切れたあとに製造販売される同一の有効成分、同一の効能・効果を示す医薬品のことである。国の医療費抑制の政策の一環として02年頃(診療報酬上では02年に処方箋料で加算)から取り入れられ始め、まだ20年ほどしか経っていない。05年の時点では普及率32%程度だったものが現在では79%まで達し、国が目標とする80%まであと少しのところまで迫っている(図)。 現場薬剤師の工夫  ジェネリックがここまで普及してきた最大の要因は、やはりCMによるワードの刷り込み効果が最かもしれない。しかし、それに次ぐ要因として我われ薬剤師の啓発の努力も大きいのではないだろうか。というのも、国... 「ジェネリック医薬品」という言葉をCMで聞くようになって久しい。いまでは誰もが一度は耳にしたことがある言葉になっているだろう。ジェネリックは、新薬(先発品)の特許が切れたあとに製造販売される同一の有効成分、同一の効能・効果を示す医薬品のことである。国の医療費抑制の政策の一環として02年頃(診療報酬上では02年に処方箋料で加算)から取り入れられ始め、まだ20年ほどしか経っていない。05年の時点では普及率32%程度だったものが現在では79%まで達し、国が目標とする80%まであと少しのところまで迫っている(図)。 現場薬剤師の工夫  ジェネリックがここまで普及してきた最大の要因は、やはりCMによるワードの刷り込み効果が最かもしれない。しかし、それに次ぐ要因として我われ薬剤師の啓発の努力も大きいのではないだろうか。というのも、国が

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