救急医療充実で研究医「増加」の好循環
青森県の病院再編「成功」の秘訣とは
2022年6月1日号
4月1日、青森県弘前市で、独立行政法人国立病院機構「弘前病院」と「弘前市立病院」が統合再編した新しい地域中核病院「弘前総合医療センター」が開院した。「地域医療構想」に基づく再編で、18年10月に国立病院機構と弘前市、青森県、弘前大学の四者が両病院を統合する基本協定を結んでから4年目の結実である。新しい中核病院は国立病院機構が運営する方式で、国立弘前病院の敷地内に建設していた5階建ての新病棟(東棟)の完成を待ってスタート。病床数は442床、診療科は歯科口腔を含めて25診療科で、青森県では弘前大学医学部附属病院に次ぐ規模になるという。
だが、再編統合の実体は、医師不足から2次救急もままならなくなった弘前市立病院を国立弘前病院が吸収するのに等しい内容である。その裏には何とか地域医療を守るしかない、というものだ。
それでも国立病院...
4月1日、青森県弘前市で、独立行政法人国立病院機構「弘前病院」と「弘前市立病院」が統合再編した新しい地域中核病院「弘前総合医療センター」が開院した。「地域医療構想」に基づく再編で、18年10月に国立病院機構と弘前市、青森県、弘前大学の四者が両病院を統合する基本協定を結んでから4年目の結実である。新しい中核病院は国立病院機構が運営する方式で、国立弘前病院の敷地内に建設していた5階建ての新病棟(東棟)の完成を待ってスタート。病床数は442床、診療科は歯科口腔を含めて25診療科で、青森県では弘前大学医学部附属病院に次ぐ規模になるという。
だが、再編統合の実体は、医師不足から2次救急もままならなくなった弘前市立病院を国立弘前病院が吸収するのに等しい内容である。その裏には何とか地域医療を守るしかない、というものだ。
それでも国立病院機構
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