医薬経済オンライン

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鳥集徹の口に苦い話〜媚びないジャーナリストの劇薬処方箋〜

厚労省「接種歴不明」問題 データの再集計と真相究明を

第160回

2022年6月15日号

 初代・ワクチン接種推進担当大臣を務めた河野太郎氏に憤りを禁じ得ない。  新型コロナウイルスの感染率(人口10万人あたりの陽性者数)を、ワクチン未接種者、2回接種者、3回接種者に分けて比較した「新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード」のデータに関して、厚生労働省が接種歴の入力がなかった人を「未接種者」として集計していたことが、5月11日に明らかになった。  未入力者を「接種歴不明」に分類し直して、4月11日の各週分(5月1日分まで)からの感染率を算出した結果、それまで接種者に比べて未接種者で圧倒的に感染率が高かったのに、未接種者と2回接種者とでほとんど差がなくなってしまった。それどころか、30歳代、40歳代、60歳代、70歳代では、未接種者より2回接種者のほうが陽性率が高いという「逆転現象」まで出てしまった。  これ...  初代・ワクチン接種推進担当大臣を務めた河野太郎氏に憤りを禁じ得ない。  新型コロナウイルスの感染率(人口10万人あたりの陽性者数)を、ワクチン未接種者、2回接種者、3回接種者に分けて比較した「新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード」のデータに関して、厚生労働省が接種歴の入力がなかった人を「未接種者」として集計していたことが、5月11日に明らかになった。  未入力者を「接種歴不明」に分類し直して、4月11日の各週分(5月1日分まで)からの感染率を算出した結果、それまで接種者に比べて未接種者で圧倒的に感染率が高かったのに、未接種者と2回接種者とでほとんど差がなくなってしまった。それどころか、30歳代、40歳代、60歳代、70歳代では、未接種者より2回接種者のほうが陽性率が高いという「逆転現象」まで出てしまった。  これに

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