薬のおカネを議論しよう
CKDガイドラインと製薬マネー
第67回
医療ガバナンス研究所医師 尾崎章彦
2022年6月15日号
製薬マネーが診療に及ぼす影響を明らかにする活動の中で、診療ガイドラインは、筆者らが最も力を入れて解析を行ってきた対象である。実際、これまでに、数多くの診療ガイドラインを対象に、解析を実施してきた。そして、今回、日本腎臓学会が発行する「エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2018」を対象として、その製薬マネーとガイドラインの内容を分析、腎臓内科領域の一流学術誌である『Clinical Journal of American Society of Nephrology』に論文が掲載された。本稿では、その要点を紹介したい。
まず、製薬マネーであるが、142人のCKDガイドライン改訂委員会の委員を対象に、彼らが、16〜19年にかけて、講演会の講師や座長などの対価として製薬企業から受け取った謝金を抽出・分析した。その結果、56社から合計で約7億4241万円の謝金が委員に対して支払われていた。受け取りが...
製薬マネーが診療に及ぼす影響を明らかにする活動の中で、診療ガイドラインは、筆者らが最も力を入れて解析を行ってきた対象である。実際、これまでに、数多くの診療ガイドラインを対象に、解析を実施してきた。そして、今回、日本腎臓学会が発行する「エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2018」を対象として、その製薬マネーとガイドラインの内容を分析、腎臓内科領域の一流学術誌である『Clinical Journal of American Society of Nephrology』に論文が掲載された。本稿では、その要点を紹介したい。
まず、製薬マネーであるが、142人のCKDガイドライン改訂委員会の委員を対象に、彼らが、16〜19年にかけて、講演会の講師や座長などの対価として製薬企業から受け取った謝金を抽出・分析した。その結果、56社から合計で約7億4241万円の謝金が委員に対して支払われていた。受け取りがあ
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