医薬経済オンライン

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現場の医師が考える 医薬品マーケティング論

添付文書は誰のため

第1回

臨床医 建見 霞嗣

2022年7月1日号

 私たち医師は、医療用医薬品の添付文書が重要であることは知っています。しかし、いったいどれくらいの医師がその内容をしっかり把握しているでしょうか。  21年に医療安全で有名な名古屋大学から、「初期研修医の医療用医薬品添付文書確認行動についての全国調査」という論文が出されました。研修医の皆さんですし、臨床に出て何だか訳のわからない名前の薬の処方箋を書くとなれば、当然いろいろと調べる傾向が強いと思います。  そういった環境で、「オーダーしたすべての医薬品の添付文書を読んでいる」と回答したのは32%にとどまったことが報告されました。さらに4.1%の医師は、「まったく読まない」と回答されたとのことでした。  さて、この論文の結論は、初期研修医への環境づくりと教育ということに当然なるわけです。「初期研修医はがんばってね。...  私たち医師は、医療用医薬品の添付文書が重要であることは知っています。しかし、いったいどれくらいの医師がその内容をしっかり把握しているでしょうか。  21年に医療安全で有名な名古屋大学から、「初期研修医の医療用医薬品添付文書確認行動についての全国調査」という論文が出されました。研修医の皆さんですし、臨床に出て何だか訳のわからない名前の薬の処方箋を書くとなれば、当然いろいろと調べる傾向が強いと思います。  そういった環境で、「オーダーしたすべての医薬品の添付文書を読んでいる」と回答したのは32%にとどまったことが報告されました。さらに4.1%の医師は、「まったく読まない」と回答されたとのことでした。  さて、この論文の結論は、初期研修医への環境づくりと教育ということに当然なるわけです。「初期研修医はがんばってね。そし

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