医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

医療を変える「訪問薬剤師」その意義

患者に薬を届けよう 後発品供給難を乗り切るには

第11回

尾久田 佳明

2022年7月1日号

 21年12月に厚生労働省から医薬品メーカーが供給を出し惜しみする「出荷調整」が起きており、約3000品目以上の後発医薬品で品薄状態になっているとの発表があった(表1)。  事の発端は、この年の2月に主に後発品メーカーの製造管理及び品質管理体制の不備が発覚し、医薬品の品質、有効性及び安全性の法令違反として業務停止が命ぜられたことにある。その後も3月、10月と複数のメーカーで不祥事による業務停止処分が相次ぎ、最終的に計641品目の出荷停止または供給遅延により供給不足が発生した。その煽りを受けたかたちで同じ成分の後発品を製造する他社に注文が殺到したことで、供給不足を恐れた各企業が十分な在庫があるのに注文を断る「出荷調整」を行い、品薄状態がさらに拡大したのである。  そもそも後発品の使用促進は医療費増加に歯止めをかけることを...  21年12月に厚生労働省から医薬品メーカーが供給を出し惜しみする「出荷調整」が起きており、約3000品目以上の後発医薬品で品薄状態になっているとの発表があった(表1)。  事の発端は、この年の2月に主に後発品メーカーの製造管理及び品質管理体制の不備が発覚し、医薬品の品質、有効性及び安全性の法令違反として業務停止が命ぜられたことにある。その後も3月、10月と複数のメーカーで不祥事による業務停止処分が相次ぎ、最終的に計641品目の出荷停止または供給遅延により供給不足が発生した。その煽りを受けたかたちで同じ成分の後発品を製造する他社に注文が殺到したことで、供給不足を恐れた各企業が十分な在庫があるのに注文を断る「出荷調整」を行い、品薄状態がさらに拡大したのである。  そもそも後発品の使用促進は医療費増加に歯止めをかけることを目

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence