医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

日本の医薬品品質規制の大問題

医薬品品質行政全般への教訓と今後のめざすべき方向性(1)

第7回

元厚生労働省(薬系技官)津田重城

2022年7月1日号

医薬品品質問題をどこから立て直すか  今年5月16日に放映されたNHKの『クローズアップ現代』では、専門家が後発品問題解決のための司令塔が必要と話していた。後発品を中心とした医薬品品質行政で明らかな規制の迷走・課題、薬価や流通問題のほか、後発品メーカーの一部大手を含む経営問題が今後も起きる可能性(いわゆる負のスパイラル)などを考えると、的を射た指摘だと思う。  筆者は、今回の一連の問題から行政に学んでほしい教訓として、必要な行政指導・処分などは行いつつ、「単に厳しい・一律的な取締行政ではなく、科学に基づき、国際的な規制の流れに沿った、より柔軟で、民間関係業者の実態に即した、行動経済学でいうナッジ(nudge:望ましい自発的な行動を促す手法)のような行政のあり方・方向を考えてほしい」ということを挙げたい。 医薬品品質問題をどこから立て直すか  今年5月16日に放映されたNHKの『クローズアップ現代』では、専門家が後発品問題解決のための司令塔が必要と話していた。後発品を中心とした医薬品品質行政で明らかな規制の迷走・課題、薬価や流通問題のほか、後発品メーカーの一部大手を含む経営問題が今後も起きる可能性(いわゆる負のスパイラル)などを考えると、的を射た指摘だと思う。  筆者は、今回の一連の問題から行政に学んでほしい教訓として、必要な行政指導・処分などは行いつつ、「単に厳しい・一律的な取締行政ではなく、科学に基づき、国際的な規制の流れに沿った、より柔軟で、民間関係業者の実態に即した、行動経済学でいうナッジ(nudge:望ましい自発的な行動を促す手法)のような行政のあり方・方向を考えてほしい」ということを挙げたい。

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence