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東邦HD、次の焦点はスズケンとの統合の「有無」

長年トップに君臨した濱田氏退任

2022年7月15日号

次世代に託した松谷高顕氏(左)と濱田氏  東邦ホールディングスは6月の株主総会、役員人事を経て新しい経営体制に移行している。最も注目すべき点は、長年グループで経営トップの座に君臨し、指揮を執ってきた濱田矩男氏(82)が取締役を勇退する人事だ。  濱田氏の今後の役割について会社側は「最高顧問」という肩書で、これまでの経験や知見を生かし「助言」を行うと説明している。業界内では、東邦グループに影響力を持ち続けてきた濱田氏が在籍する限り「院政を敷く」と半信半疑の見方があるが、一時代が終わったと見るのが妥当だろう。論拠はいくつか存在する。 「うちの会社で『人事部をつくりましょう』と進言するのはタブー。子会社に飛ばされる」  子会社を支配・統治する立場の事業持株会社の東邦HD社内では、実しやかに語られてきた... 次世代に託した松谷高顕氏(左)と濱田氏  東邦ホールディングスは6月の株主総会、役員人事を経て新しい経営体制に移行している。最も注目すべき点は、長年グループで経営トップの座に君臨し、指揮を執ってきた濱田矩男氏(82)が取締役を勇退する人事だ。  濱田氏の今後の役割について会社側は「最高顧問」という肩書で、これまでの経験や知見を生かし「助言」を行うと説明している。業界内では、東邦グループに影響力を持ち続けてきた濱田氏が在籍する限り「院政を敷く」と半信半疑の見方があるが、一時代が終わったと見るのが妥当だろう。論拠はいくつか存在する。 「うちの会社で『人事部をつくりましょう』と進言するのはタブー。子会社に飛ばされる」  子会社を支配・統治する立場の事業持株会社の東邦HD社内では、実しやかに語られてきた。

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