医薬経済オンライン

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林檎の南限、蜜柑の北限―石岡市に見る地域医療問題―

細心の注意払い協議した再編案

第9回

フリーライター・早川幸子

2022年7月15日号

「石岡地域医療計画」は、茨城県の石岡市、かすみがうら市、小美玉市が、19年度に3市合同で策定したもので、医師不足解消の妙策として、地域医療の中核となる新たな病院の整備が盛り込まれていた。この計画をつくるにあたり、19年4月、石岡市は作業部隊としての「地域医療対策室」を設置。具体的な対策は、地元の医療関係者や地域医療に詳しい研究者などで構成された「地域医療に係る対策を検討する専門委員会」での協議で決められていった。  19年当時、石岡地域には、石岡市医師会病院、石岡第一病院、山王台病院、石岡循環器科脳神経外科病院という、4つの二次救急指定病院があった。だが、地域医療の中核的存在だった医師会病院は、医師や看護師、その他のスタッフが大幅に不足し、診療に影響が出始めていた。一方、山王台病院はスタッフに余力はあるものの、病床に空きがないために、... 「石岡地域医療計画」は、茨城県の石岡市、かすみがうら市、小美玉市が、19年度に3市合同で策定したもので、医師不足解消の妙策として、地域医療の中核となる新たな病院の整備が盛り込まれていた。この計画をつくるにあたり、19年4月、石岡市は作業部隊としての「地域医療対策室」を設置。具体的な対策は、地元の医療関係者や地域医療に詳しい研究者などで構成された「地域医療に係る対策を検討する専門委員会」での協議で決められていった。  19年当時、石岡地域には、石岡市医師会病院、石岡第一病院、山王台病院、石岡循環器科脳神経外科病院という、4つの二次救急指定病院があった。だが、地域医療の中核的存在だった医師会病院は、医師や看護師、その他のスタッフが大幅に不足し、診療に影響が出始めていた。一方、山王台病院はスタッフに余力はあるものの、病床に空きがないために、救急

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