検証 医薬品と[特許]
特許医薬品の紛争の実際②
第6回
元大阪大学大学院 経済学研究科講師 西口博之
2022年7月15日号
前回6月15日号では製薬業界で起こった特許紛争のうち、残存期間の延長の可否が争われた裁判例を紹介したうえで、その一部の内容を簡単に示した。今回はさまざまな特許紛争のうち、製薬業界のその後の戦略に影響した事例について取り上げて見ることにする。いずれも法律事務所や特許事務所も注目したものである。
事例4=権利の消尽
(アシクロビル事件:判例時報第1779号89頁以下)
平成13年1月18日東京地裁判決:平成11年(ワ)第27944号
平成13年11月29日東京高裁判決:平成13年(ネ)第959号
原告・控訴人:ウエルカム・ファウンデーション 被告・被控訴人:沢井製薬
「置換プリン」という物質特許の特許権者及び独占的通常実施権者である原告とその特許品を購入して「アシクロビル」なる製剤を製造販売する被告との争いで、被告の行為に原告の...
前回6月15日号では製薬業界で起こった特許紛争のうち、残存期間の延長の可否が争われた裁判例を紹介したうえで、その一部の内容を簡単に示した。今回はさまざまな特許紛争のうち、製薬業界のその後の戦略に影響した事例について取り上げて見ることにする。いずれも法律事務所や特許事務所も注目したものである。
事例4=権利の消尽
(アシクロビル事件:判例時報第1779号89頁以下)
平成13年1月18日東京地裁判決:平成11年(ワ)第27944号
平成13年11月29日東京高裁判決:平成13年(ネ)第959号
原告・控訴人:ウエルカム・ファウンデーション 被告・被控訴人:沢井製薬
「置換プリン」という物質特許の特許権者及び独占的通常実施権者である原告とその特許品を購入して「アシクロビル」なる製剤を製造販売する被告との争いで、被告の行為に原告の特
有料会員限定
会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください
【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)
ログイン
会員登録