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世界の医薬品業界

大手のR&D比率は何%が適正か

第184回

研ファーマ・ブレーン 永江研太郎

2022年7月15日号

 21年度の日本の医薬品売上高の大手10社の研究開発費(R&D費)合計は年平均のドル換算で171億ドル、R&D比率は18.5%となった。同じ10社の20年度のR&D比率は18.2%だったので、0.3ポイント増えた。これは医療用医薬品売上高に対する比率であり、武田薬品やアステラス製薬は全売上高が対象だが、第一三共やエーザイは消費者事業の売上げを除外して計算したもの。  以前は医薬品のR&D比率が15〜16%程度が適正という見方もあったが、バイオ医薬品が増加し、アンチセンス、RNA干渉などの核酸医薬も増えてきた結果、そのような単純の比率は当て嵌らなくなり、新クラスの革新的医薬品を創製して販売するには多くのR&D費が必要になっている。  例えば核酸医薬の最大手で、日本で「オンパットロ」を販売しているアルナイラムは21年の売上高が8.44億ドルに対し、R&D費は7.92億ド...  21年度の日本の医薬品売上高の大手10社の研究開発費(R&D費)合計は年平均のドル換算で171億ドル、R&D比率は18.5%となった。同じ10社の20年度のR&D比率は18.2%だったので、0.3ポイント増えた。これは医療用医薬品売上高に対する比率であり、武田薬品やアステラス製薬は全売上高が対象だが、第一三共やエーザイは消費者事業の売上げを除外して計算したもの。  以前は医薬品のR&D比率が15〜16%程度が適正という見方もあったが、バイオ医薬品が増加し、アンチセンス、RNA干渉などの核酸医薬も増えてきた結果、そのような単純の比率は当て嵌らなくなり、新クラスの革新的医薬品を創製して販売するには多くのR&D費が必要になっている。  例えば核酸医薬の最大手で、日本で「オンパットロ」を販売しているアルナイラムは21年の売上高が8.44億ドルに対し、R&D費は7.92億ドル

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